大島美幸の人生の目標は「復讐」 鈴木おさむ氏が告白「リアルです」

[ 2014年1月26日 14:30 ]

鈴木おさむ氏著 恋愛小説「美幸」刊行記念トークショーに登場した鈴木おさむ氏と阿川佐和子さん

 放送作家の鈴木おさむ氏(41)が26日、東京都中央区の八重洲ブックセンターで自身初の恋愛小説「美幸」(22日発売)の刊行記念トークショーをエッセイストの阿川佐和子さん(60)をゲストに迎えて行った。

 作家として、人生の先輩として阿川さんを尊敬していた鈴木氏の熱烈なオファーによって今回の対談が実現。スタート時は、鈴木氏について「ほとんど何も知らない」と話していた阿川さんだったは、あっという間に阿川さんがホステスを務めるイベントのようになり、約100人の読者を前に、“初対談”とは思えない、息の合った軽妙なトークを繰り広げた。

 「美幸」は2010年と2013年に上演された2人芝居の書籍化で、鈴木氏の妻でお笑い芸人「森三中」の大島美幸(34)の経験をベースに鈴木氏が創作で書きあげた初の恋愛小説。主人公の美幸と大島は別人だが、学生時代に壮絶ないじめに遭い、「生きていくことの目標が復讐(しゅう)」だという「妻の気持ちを書いてみたいと思ったのが(執筆の)きっかけだった」という。鈴木氏は「過去2回の舞台で相当な赤字を作ってしまったので、本を売らないと。(復讐のエピソードとか)書いているのはリアルです」と笑った。

 “無償の愛”がテーマであるが、「自分でこれだと信じていたら、結果的には幸せなんじゃないか、と思う」と作品への思いを熱く語った鈴木氏。阿川さんも小学校時代にいじめられたと経験があり、「何もしない敵意がビジバシ突き刺さってくる。喜怒哀楽を経験しないと人間は成長しない。気楽だけじゃダメなんだなと。美幸は“発見の力”がスゴイ!」と共感していた。

 最後に阿川さんから鈴木氏へ「奥さんの美幸さんはがどう言ってますか?」との質問が飛ぶと、「ありがとうって言ってます。自分の人生の一部をベースに書いているので、これも復讐ですから」と笑顔を見せた。

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