松山ケンイチ主演映画「家路」 ベルリン映画祭に出品

[ 2014年1月18日 05:30 ]

松山ケンイチ主演の「家路」は大震災後の福島が舞台。田中裕子らが共演

 俳優の松山ケンイチ(28)の主演映画「家路」(監督久保田直、3月1日公開)が、2月6日から開催される第64回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に出品されることが17日、発表された。作家性と商業性を兼ね備えた作品を紹介する部門で、出品作は観客賞、新人監督賞、国際批評家連盟賞などの選考対象となる。

 松山は主演作「ノルウェイの森」で参加した2010年のベネチア国際映画祭以来の国際映画祭。ベルリン国際映画祭への参加は初めてで、公式上映に合わせて久保田監督らとともに現地入りする予定。海外で初の賞獲りが実現するか期待される中、「出品されることをとても光栄に思いますし、海外の方々にどのような反応をしていただけるのかとても楽しみです」と張り切っている。

 久保田監督はこれまで数多くのテレビドキュメンタリーを手掛け、今作が初めての劇映画。いきなりの大舞台に「福島を舞台に家族の物語を紡いだ作品は、どこまで世界の人々の心に届くのか。世界三大映画祭の一つ、ベルリンで上映されることを心よりうれしく思います」と喜んでいる。

 同映画は東日本大震災後の福島を舞台に、故郷を失った家族の再生を描く物語。ほかに内野聖陽(45)田中裕子(58)らが共演している。

 今年のベルリン国際映画祭には、山田洋次監督の最新作「小さいおうち」が最高賞の「金熊賞」を競うコンペティション部門に出品される。

 《ベルリン国際映画祭と日本作品》2010年、若松孝二監督の「キャタピラー」で寺島しのぶ(41)が主演女優賞を受賞し話題を集めた。また63年には今村昌平監督の「にっぽん昆虫記」で左幸子さん、75年には熊井啓監督の「サンダカン八番娼館 望郷」で田中絹代さんが同賞に輝いている。コンペ部門の最高賞、金熊賞は、今井正監督の「武士道残酷物語」(63年)、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」(02年)が受賞している。

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