日テレ抗議ドラマ 脚本家の思い「伝えたいことは作品をご覧頂ければ」

[ 2014年1月17日 13:49 ]

 舞台となった児童養護施設の描写などをめぐり、15日のスタート直後から賛否両論を巻き起こしていた日本テレビの連続ドラマ「明日、ママがいない」(水曜後10・00)の脚本家・松田沙也さんが自身のツイッターで心境をつづっている。

 フォロワーから「公式(サイト)の掲示板やツイッターで、施設職員から強い違和感も書き込まれています。児童養護施設で暮らす3万人の子どもたちの受け止めも心配です。グループホームに何度も足を運び、職員の話を丁寧に聞いた上での脚本ですよね?」と質問され、松田さんは「はい、ご意見は頂戴しております。このフィクションを通して、まずは子ども達に興味を持ってもらうこと、そして彼女達が問題に立ち向かう姿を見た同年代の子どもたちにも少しでもプラスの感情を抱いてもらえればと思います」と返答。

 別のフォロワーからも「現場に足を運び、子ども達や職員から話を聞く等、丁寧に取材した上での脚本でしょうか?このドラマで最も伝えたいことは何でしょうか?」と問われ「このアカウントで私から詳細をお伝えすることはできないので、日本テレビさんまでお問い合わせ願います。伝えたいことはドラマをご覧頂ければ、と。よろしくお願いします」と答えた。

 同ドラマをめぐっては16日、親が養うのが難しい子どもを匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置する熊本市の慈恵病院が放送中止の申し入れを表明する事態に。劇中「赤ちゃんポスト」に預けられた子に「ポスト」というあだ名が付けられたことに「子どもを傷つけ、精神的な虐待、人権侵害になる」と批判した。

 これに対し、同局は「ドラマは子どもたちの心根の純粋さや強さ、たくましさを全面に表し、子どもたちの視点から『愛情とは何か』を描くという趣旨のもと、子どもたちを愛する方々の思いも真摯に描いていきたい。ぜひ最後までご覧いただきたいと思います」と第2回以降も予定通り放送を続ける意向を示した。

 松田さんは同病院の抗議についてはコメントしていない。

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2014年1月17日のニュース