霞が関は犯人捜しに躍起…現役官僚の「原発小説」映画化へ

[ 2014年1月12日 05:30 ]

 原発再稼働を目指して暗躍する政官財の舞台裏を描いた、霞が関の現役キャリア官僚による告発小説「原発ホワイトアウト」の映画化の計画が進んでいる。出版元の講談社には複数の製作会社から打診があり、今月中にも製作会社やキャストが決定する見通し。映画界を代表する大物俳優の名前も挙がっている。

 著者の若杉冽さんは、本名や所属官庁など個人の特定につながる情報を一切明らかにしていない「覆面作家」。原発再稼働を目指す電力業界、業界を所管する経済産業省、与党の動きを生々しく描く。これまで9回増刷し18万部を販売した。

 若杉さんは「内幕を見ている自分が世の中に真実を伝えなくてはならないとの思いから書いた。多くの人が読んで、怒ってほしい」と話す。

 霞が関は「犯人捜し」に躍起だが、「第2弾、第3弾を考えている。これからも戦いを続ける」と宣言、手を緩めるつもりはない。

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2014年1月12日のニュース