百田尚樹氏 大阪人気質を分析「上下巻を一緒に買わない」

[ 2013年12月18日 05:30 ]

舞台あいさつを行う百田尚樹氏

 創刊65周年記念スポニチ名画試写会「永遠の0」(本社主催、ボートレース住之江・東宝協賛)が17日、大阪市内で開かれ、原作者・百田尚樹氏(57)が舞台あいさつした。同作のキャンペーンやNHK経営委員会委員も務め、ここ2カ月は休みなしの多忙な中で駆けつけ、爆笑トークを繰り広げた。

 「5回見て5回泣いた」と言うほど同作がお気に入りの百田氏。2日に都内で開かれた完成披露試写会終了後、ある観客からツイッターで“後ろのオジサンがものすごい大きな声で泣いてた。上映が終わって後ろを振り向いたら、原作者だった”と暴露されたという、恥ずかしいエピソードを明かした。「すごいかっこ悪かった」と苦笑いするも、「ほんまに泣きますよ。試写会の後、女子トイレに化粧直しの行列ができたこともある」と、熱くアピールした。

 発行部数450万部を超えるベストセラーだけに過去4回、映画化のオファーを受けたというが、「シナリオに納得できずに断った」と告白。2年前、百田氏が好きな映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズのメガホンを取った山崎貴監督に渡された脚本に感動し、映画化が実現した。

 百田氏といえば大阪府出身で、ABCテレビの人気番組「探偵!ナイトスクープ」(金曜後11・17)の放送作家としてもおなじみだが、「大阪では本が売れない」と不満げ。「大阪人は腹の足しにならんから本をあまり読まない。上下巻を一緒に買わず、上巻だけ買ってオモロかったら下巻も買うたる、みたいなところがある」と気質を分析し、笑わせた。

 同作は将来に悩む青年が、天才的なゼロ戦の操縦士ながら生に執着し、特攻で戦死した祖父について調べるうちに衝撃の真実を知る感動作。21日公開。

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2013年12月18日のニュース