観世能楽堂が銀座へ 松坂屋跡地のビルへ移転

[ 2013年12月17日 20:10 ]

 能楽観世流シテ方の中核団体「観世会」は17日、活動拠点である観世能楽堂(東京都渋谷区)を売却し、東京都中央区の松坂屋銀座店跡地を中心に建設される複合ビルへ移転すると発表した。ビルは2016年8月に完成する予定で、舞台は現在のものを移築する。

 観世会によると、現在の能楽堂は客席数552で、1972年に建設。老朽化が進んだが、規制が厳しい住宅地にあるため建て替えは難しく、移転を決めた。面積は今と同規模だが、座席間隔を広げるなどして快適な空間作りを目指すという。

 観世流は江戸時代、幕府から銀座に屋敷を拝領していた。同会は「銀座はホームグラウンド。若い人たちにも能に親しんでほしい」としている。

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2013年12月17日のニュース