北島三郎、2年前にも紅白引退決意していた…東日本大震災で翻意

[ 2013年12月5日 17:28 ]

会見する北島三郎

 今年限りで「NHK紅白歌合戦」から引退することを正式に表明した北島三郎(77)。「いつまでも先輩面して壁になっているのは良くない。歩いてきた道を譲ってあげるのも先輩の役目かもしれない」と、後進に道を譲ることを一番の理由として挙げたが、そう考えたのは実は今回が初めてではなかった。

 最初はデビュー50周年を迎えた11年に発表する考えだった。しかし、その矢先に東日本大震災が発生。「こんな時こそみなさんに元気の出る歌を届けたい」と翻意した。

 そして今年。77歳の喜寿と紅白出場50回という節目が重なり、改めて「線引き」を決断した。体調面での不安やNHK側から降板の打診などはなかったことを明かし、「芸能界もこの50年ですごく変わった。誰かが何かをしていかないと変わらないのかな、と感じた」と大御所が自ら身を引くことで世代交代を進めたいという気持ちを示した。

 一方で「北島三郎は辞めせん」と引退は否定し、今後も歌手活動に強い意欲を示した。ただ、1か月間の特別公演については来年9月の東京・明治座、11月の大阪・新歌舞伎座、再来年1月の福岡・博多座を最後に「1本線を引きたい」とした。

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2013年12月5日のニュース