松本会長続投しない意向 NHK、来年1月に満了

[ 2013年12月5日 16:46 ]

 来年1月で任期満了となるNHKの松本正之会長は5日の定例記者会見で、「1期3年で私の任務は果たした」と述べ、続投する意思がないことを明らかにした。会長の任命権を持つNHK経営委員会の浜田健一郎委員長にも意向を伝えており、続投を打診されても固辞するという。

 松本会長の任期は来年1月24日まで。経営委が指名部会を立ち上げて次期会長人事の検討を進めているが、委員の中には松本会長の続投を支持する意見もあったため、人選は今後、難航する可能性がある。

 松本会長は続投しない理由について「もともと就任のときに1期3年のつもりだった」と説明。昨年10月の受信料値下げ後、NHKは営業活動の強化や経費の削減などに取り組んでおり、「全員野球で乗り越えて、次に進める状況になった。NHKの発展に向けてやったことは一定の区切りがついた」などと述べた。

 後任については「一番大事なことは、NHKが公共放送として発展すること。そういう方を選んでいただけるといいと思う」と述べた。

 松本会長はJR東海副会長だった2011年、福地茂雄前会長の後任として就任した。

続きを表示

2013年12月5日のニュース