ファン2000人「お千代ぉ!」最後の別れに長蛇の列

[ 2013年11月15日 05:30 ]

祭壇のミニチュアが設けられ大勢のファンが献花

島倉千代子さん 葬儀・告別式

(11月14日 東京・青山葬儀所)
 青山葬儀所には祭壇のミニチュアを設置した献花台が弔問に訪れたファンのために用意された。平日の昼間にもかかわらず約2000人が400メートル近い長蛇の列を作った。出棺時には「千代ちゃん!」「お千代ぉ!」の涙ながらの掛け声が飛んだ。

 埼玉県蕨市から来た斉藤順子さん(71)は「昭和史を代表する歌手でした」と涙が止まらず。結婚したての50年ほど前、山形にいた母親に皇居の二重橋を見せてあげたそうで「あの時に“東京だョおっ母さん”がすぐに頭に流れた。きょうもその光景がすぐに浮かんできてね…」。

 ファン歴40年という世田谷区の会社員武藤利明さん(60)は「からたちの小径」の歌声を聴き「あんなにきれいな声で歌っていた人が、苦しそうに声を出していたと思うと胸が苦しくて。いまごろ、ひばりさんと大好きな歌を歌っているのかな」と天を見上げた。

 この日の一番乗りは午前8時15分に到着した大田区在住の中川稔さん(77)。島倉さんのデビュー時から応援してきた筋金入りのファンで「心の中にスッと歌声が入ってくる方でした」と話した。

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2013年11月15日のニュース