島倉さん 最後の肉声公開「人生の最後に素晴らしい時間をありがとう」

[ 2013年11月14日 13:21 ]

島倉千代子さんの遺影が飾られた祭壇

 「人生いろいろ」「東京だョおっ母さん」などのヒット曲で知られ、肝臓がんのため8日に75歳で死去した歌手の島倉千代子さんの葬儀・告別式が14日、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。

 葬儀・告別式の冒頭では、亡くなる3日前の今月5日に自宅で録音された島倉さんの最後の肉声を公開。「私の部屋の中にスタジオができて、私はできる限りの声で歌いました。自分の人生の最後に、もう2度と見られないこの風景を見せていただきながら歌を入れられるって、こんな幸せはありませんでした。人生の最後に素晴らしい、素晴らしい時間をありがとうございました」というメッセージの後、同日にレコーディングされた60周年記念曲「からたちの小径(こみち)」(作詞・喜多條忠、作曲・南こうせつ)が流された。場内に島倉さんの最後の歌声が響き渡ると、参列した歌手の石川さゆり(55)はじっと聞き入り、口元をハンカチで覆って涙をこらえた。

 好きだったというりんどう、からたちなど淡い紫と白の花で彩られた祭壇には、一昨年1月28日に撮影された小首をかしげてニッコリほほ笑む遺影と、生前愛用していた白いマイクが飾られた。

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2013年11月14日のニュース