楽屋キャピキャピ姉のよう 八代「最後のハグ母のよう」

[ 2013年11月9日 06:00 ]

コロンビア大行進リハーサル(左から)八代亜紀、島倉千代子、都はるみ(=97年3月26日)

島倉千代子さん死去

 レコード会社の後輩で歌手の八代亜紀(63)はこの日、都内で会見。「初心を忘れない人でした。リハーサルの時から本番用の衣装を着て臨んでいた。それは見習っていました」と説明。一方で、人を信じ込む性格が波乱の人生の原因となったことに「人を疑わなかった。それが悔やまれる」と語り「心労が多い大先輩でした。全てを捨てて安らかに眠ってほしい」と悼んだ。

 今春にイベントで会ったのが最後。「ちょっとおやせになられてた。顔色も悪くて元気もない感じだった」と回顧。本番前に、心配性の島倉さんをハグして励ますのが恒例だったそうで「楽屋では女子会のようなノリでキャピキャピしてる人でした。お姉さんのような存在で、ほっこりするオーラを持った人でした」と振り返った。それでも「最後のハグは全てをゆだねる感じで、母親をハグした時のようでした。おつらかったんだと思う」と話した。

 この日、仕事で訪れていた金沢市で訃報を聞いた。「本当に胸が痛くてつらい。朝までじっくり話す時間があれば良かったと思う」と表情を曇らせていた。

 ▼都はるみ(歌手)デビューして間もない頃、歌手は絶対にたばこを吸ってはダメ!と言われ、それを今でも守っています。また、ある楽屋の中で小林さっちゃんと2人で走り回って遊んでいると「ここは遊ぶ場所じゃないのよ、お仕事の準備をする場所よ」と島倉さんに怒られました。大先輩ばかりの楽屋の中で、まだ10代の2人を注意するのは自分しかいないと思ったのだと思います。まだ芸能界のことも知らない子供の私に礼儀作法を教えてくださった本当に優しく大好きな先輩でした。

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