三谷幸喜監督、大泉洋の私生活は「可もなく不可もなくでしょ」

[ 2013年11月8日 09:18 ]

大阪城をバックにポーズを決める三谷幸喜監督(左)と大泉洋

映画「清須会議」特別対談(下)

 9日公開の映画「清須会議」の三谷幸喜監督(52)と、羽柴(豊臣)秀吉役の大泉洋(40)によるスポニチ本紙独占BIG対談。後編は、同作でも鍵を握る「女性」についての話や、お互いの私生活を探り合う展開に――。そして、新たな三谷作品の構想も飛び出した。

 「清須会議」では、織田信長の後継者を選ぶ会議に臨む武将らの心理戦とともに、行方を見守る信長の妹のお市や信長の長男の妻・松姫、秀吉の妻・寧ら女性の強さや賢さも印象的に描かれる。

 三谷 歴史は男中心に描かれるけど、その陰に必ず女性はいる。愛する人のために頑張った男も多かったはずで、その男の心理を女性も利用していた気がして、今回はそれを強調してみました。

 大泉 確かに天下統一とか大層なことも、動機は案外、「女性にモテたいから」だったりしたんでしょうね(笑い)。

 三谷 絶対、そういうのあったと思いますよ。

 大泉 いつの時代も、男にとって女性は偉大なんだよな。

 三谷 でも、柴田勝家は勇猛果敢な武将で、本人も猛将のつもりで人生を全うしたはず。なのに、後世の人々に「勝家はお市を好きだった」とか言い伝えられているのは、恥ずかしくて嫌だろうと思いますね(笑い)。

 大泉 今作もモロに書いてるでしょ(笑い)。

 三谷 勝家役の役所広司さんは、命運を決する大事な清須会議の最中も「負けたらお市様に嫌われる、怒られる」とばかり考えて、演じていたらしい。頭の中はお市一色!僕はそこまで求めていなかったけど(笑い)。

 大泉 驚きの役作り!(笑い)ところで、監督は新婚ですよね。

 三谷 そうですけど。

 大泉 私生活を話されないから気になります。

 三谷 僕は君の結婚生活は想像つくけど。可もなく不可もなくでしょ?

 大泉 失礼な!2歳半になる娘がかわいくて、仕事に支障が出るほどです。部屋でセリフを覚えてると「パパ~」って来るから、相手しちゃう。

 三谷 確かにセリフ覚えが悪くなった。

 大泉 今年出演した三谷さんの舞台「ドレッサー」が膨大なセリフ量で、部屋にいると娘が気になるから、マンションの共用スペースに行って覚えましたよ。

 三谷 僕は2月に愛犬「とび」が亡くなって、新しいのを2匹飼っいてるんだけど、食糞(しょくふん)…

 大泉 待て!僕のかわいい娘の話の後に、あなたの犬がウンチ食う話はやめろ!…しかし、動物嫌いの女性は三谷さんと結婚できないですね。

 三谷 まあね。だから君とは暮らせない。

 大泉 僕は猫はダメだけど犬は大丈夫ですよ。

 三谷 とびのこと、嫌がってたじゃん!

 大泉 楽屋に連れてきて僕に会った瞬間、この人がとびに「?(か)め!」って命令したんすよ!大型犬が襲ってきたら、誰でも逃げるでしょ?

 三谷 とびは従順だったからねぇ…

 この日の対談場所は大阪・西の丸庭園の茶室。風情豊かで、秀吉ゆかりの大阪城を間近に臨む美しい庭を眺めながら、2人の会話は進む。

 大泉 大阪は舞台で来ると、観客の盛り上がりがすごい。楽しむプロ!まあパワフルですよ。

 三谷 僕は去年、初めて文楽を手掛けた(※注)。文楽は上方文化だから大阪弁で書かなきゃいけなくて、大阪の方に監修していただきました。台本を直しながら、その人は「ここはこんな感じですわ」と身ぶり手ぶりで説明してくれ、ヒートアップして最後は机に乗って、浴衣がはだけるまでの熱演。「後世に残るいい脚本ができた」と喜んでくれて。文楽にかける熱い思いが、不必要なまでに圧倒的でした。

 大泉 不必要って…

 三谷 あ、言葉が良くなかった(笑い)。

 三谷監督と大泉の年齢差は12歳で、共に丑(うし)年。実はスポニチ本紙創刊も1949年で丑年生まれだ。

 三谷 スポニチさんのひと回り上に伊東四朗さん、同い年が佐藤B作さん。その下が僕で、次が大泉さん。その下にウエンツ瑛士がいる。丑年には喜劇人が多い。ちなみにチャプリンもです。

 大泉 へぇ!まあ、チャプリンに丑年の自覚はなかったでしょうけど(笑い)。65周年おめでとうございます。

 新聞社が舞台の三谷作品も見てみたい。

 三谷 人間模様がいろんな切り口で描けるし、群像劇としては面白い。

 大泉さんを起用するなら?

 三谷 となると、ラジオドラマか…(笑い)。

 大泉 いや、映像や舞台でもいいんですよ?

 三谷 記者の人事異動もありますよね?スポーツ専門だったのに、急に芸能部門に異動させられて戸惑う記者役とか、面白そうですね。

 大泉 やっぱりカッコ悪い役かぁ。

 ※(注)2012年8月、三谷作・演出の文楽「其礼成心中(それなりしんじゅう)」が、東京・渋谷のパルコ劇場で上演された。舞台は元禄時代の大阪。近松門左衛門の「曽根崎心中」が大ヒットし、劇中の舞台・天神ノ森が心中のメッカになった。森の入り口にある饅頭(まんじゅう)屋の夫婦と、心中にやってくる男女の笑いあり、涙ありの人情劇。ことし8月に再演。 

 ◇映画「清須会議」 本能寺の変で死去した織田信長の後継者を選ぶ、武将たちによる会議の前後5日間を描く。筆頭家老の柴田勝家(役所)は、盟友の丹羽長秀(小日向文世)や、ひそかに慕う信長の妹・お市(鈴木京香)を味方に付け、信長の三男・信孝(坂東巳之助)を跡継ぎにしようと奮闘する。一方の秀吉(大泉)は参謀の黒田官兵衛(寺島進)とともに、妻の寧(中谷美紀)まで駆り出して信長の弟・信包(伊勢谷友介)や信長の長男の妻で、武田信玄の五女・松姫(剛力彩芽)のご機嫌取り。次男の信雄(妻夫木聡)を後継に据えるべく、根回しを開始する。

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