「八重の桜」第43話で最低更新11・5% 日本シリーズ影響か

[ 2013年10月28日 11:45 ]

「八重の桜」主演の綾瀬はるか

 綾瀬はるか(28)主演の2013年NHK大河ドラマ「八重の桜」(日曜後8・00)の第43話が27日に放送され、平均視聴率が11・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが28日、分かった。

 初回21・4%でスタートした同作。これまでの最低は第14話(4月7日放送)の11・7%だったが、第43話でこれを下回り、これまでの最低を記録した。この日は同時間帯にテレビ朝日系でプロ野球・日本シリーズ第2戦が放送され、20%を超える高視聴率を獲得していることも影響したと見られる。43話までの平均は14・8%。

 会津藩(現在の福島県)の出身で、戊辰(ぼしん)戦争では銃を持って戦い、“幕末のジャンヌダルク”と呼ばれ、のちに同志社大学を創設した新島襄の妻となる山本八重(1845~1932)の波乱に満ちた生涯を描く物語。時代の変化にも臆することなく、激動の幕末を勇ましくしなやかに生き抜いた八重を大河ドラマ初出演の綾瀬が演じる。東日本大震災を受け、被災地の復興を支援するドラマとして企画されたもので、幕末史はこれまで表立って語られなかった敗者から見た維新の物語として描かれている。

 綾瀬のほかに、八重の兄で、襄と八重のキューピットとなる山本覚馬を演じる西島秀俊(42)、八重の最初の夫・川崎尚之助を演じる長谷川博己(36)、新島役のオダギリジョー(36)をはじめ、及川光博(43)、高嶋政宏(47)、生瀬勝久(52)、綾野剛(31)、玉山鉄二(33)ら豪華な面々が出演している。

 「鹿鳴館の華」と題された第43話は、襄は八重と共に、同志社大学の設立を陳情するため東京の勝海舟(生瀬)の元を訪ねた。そして、その帰りにとある騒動を解決しようと、山川家に立ち寄る。元薩摩藩士の陸軍中将・大山(反町隆史・39)が長期留学から帰国したばかりの山川家の末娘・捨松(水原希子・23)を嫁に欲しいと日参していたのだ。陸軍省人事局への栄転が決まったばかりの長兄の浩(玉山)は旧薩摩藩士との結婚が許せないだけでなく、栄転も捨松を釣るための餌だったと怒りを抑えきれない。その一方で、次兄の健次郎(勝地涼・27)は捨松に一度会って見てはどうかと提案する。そこで、捨松は大山からパーティーで見掛け、美しさが忘れられなかったと言われる。怒りを抑えきれない浩と迷いを捨てきれない捨松を見かねた八重は一計を案じるが…という展開だった。

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2013年10月28日のニュース