五味氏が語る桜塚やっくん命名秘話、ネタに隠された努力家の顔

[ 2013年10月21日 22:55 ]

プロデューサー・五味一男氏

 交通事故のため5日に亡くなったお笑いタレントで俳優の桜塚やっくん(享年37=本名・斎藤恭央)さんの追悼番組「桜塚やっくんの『男の娘ダョ!全員集合!』」が21日夜、ニコニコ動画で生配信された。

 桜塚さんがブレークした日本テレビ「エンタの神様」などを手掛けたプロデューサー・五味一男氏(57=日テレアックスオン取締役副社長)が生出演。故人を悼んだ。

 桜塚さんが「オヤジ」と慕っていた五味氏は名付け親。下の名前「やっくん」は決まっており「きれいな苗字を付けてください」「花とか?桜塚は?」とインスピレーションで提案すると、即決。場所は日本テレビのスタジオに入る通路だった。

 五味氏は、一見、華々しく見えた桜塚さんの努力家の一面を強調。竹刀を持つセーラー服姿の女装キャラ「スケバン恐子」は紙芝居を使い「美術さんに頼む人もいますが、毎週、全部、自分で絵を描いていました」。前日のミーティング次第で、徹夜もした。

 観客との掛け合い、アドリブで笑いを生むため、さまざまなバリエーションを予想。「オンエアされない絵が倍ありました」というほど。マンションの半分が紙芝居の山になった。「何が来ても切り返す瞬発力、頭のよさがあった」と故人の才能を称えた。

 事故から2週間がたったが「全く受け止められない」という五味氏。桜塚さんは「もう一度、戻ってきます。待っていてください」と再ブレークを誓っており、五味氏も不定期の「エンタ」特番に「出てほしかったです」と惜しんだ。

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