フジテレビ、オール3位も…「アゲるテレビ」終了で午後帯改善傾向

[ 2013年10月18日 17:36 ]

 フジテレビの定例会見が18日、東京・台場の同局で開かれ、視聴率競争について亀山千広社長(57)が現状を報告した。

 数字的には年初から17日までで、ゴールデン帯は10・5%、プライム帯10・7%、全日帯6・9%すべて3位と低迷が続いている。ゴールデン帯(11・9%)と全日帯(8・0%)は日本テレビがトップ、プライム帯(12・1%)はテレビ朝日がそれぞれトップとなっており、トップとはすべての時間帯で1ポイント以上の差が付いている厳しい現状だ。

 亀山社長は「9月まで、特に夏場は苦しかった」と本音をのぞかせつつ「10月に入り、画期的に伸びているわけではないが、徐々に改善してきている。短期的にドラマ、中期的にはバラエティ、中長期的には情報・報道というタイムテーブルの強化を図っている中で、点が線につながって、できるだけ早く面になればと思っている」とこれまでの状況を前向きに分析した。

 社長就任以来、三冠奪還のためにドラマをテコ入れの第1のポイントとして掲げているが、「(ドラマは)一時期は迷いが見えていたところもあるが、はっきりメリハリをつけて動いてくれている。それぞれに特徴も出してくれている。このまま続けていけば、必ずやもう一度ドラマ王国として復活できる気がしている。2度も3度も楽しめる作り方を分かってきて、シリーズ化できるものを何本持っているかがその局の強みにもなる」と力を込めた。

 同局の定番枠“月9”14日スタートの松田翔太(28)主演「海の上の診療所」(月曜後9・00)についても言及。「ドクターものには定評のある(脚本の)中江(功)君がちょっとコメディに走り過ぎている部分もあるが、非常に見応えがある。医療船といういいところに目を付けたなと思う。きっと秋口以降は認めらてくるような気がする」と評価した。

 視聴率が低調だった昼の情報番組「アゲるテレビ」を9月末で終了し、10月からドラマのリピート枠が復活。「単なるリピート枠ではなく、番宣をしっかりやったり、出演者にコメントをいただいたり、一時期の再放送をただ並べているわけでないところは評価している。事実、全日帯は10月以降、1%近く上げてきている。今後もアイデアを持って続けていただきたい」と前半厳しい状態が津ついていた午後帯も改善傾向にあることを明かした。

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2013年10月18日のニュース