吉右衛門 味覚障害で壮絶闘病「このまま逝かせてくれって…」

[ 2013年10月11日 06:00 ]

東京・国立劇場「12月歌舞伎公演 知られざる忠臣蔵」の会見に出席した中村吉右衛門

 歌舞伎俳優の中村吉右衛門(69)が10日、都内で行われた東京・国立劇場「12月歌舞伎公演 知られざる忠臣蔵」の会見に出席し、「味覚障害」を発症したことを明かした。

 一時は喉の痛みに加え、味がしないこともあって食事を取れず、体重が10キロ近く減少。現在は回復傾向にあるが、体調は「70%に戻っているかどうか」と話した。

 異変を感じたのは8月初旬。喉にヘルペスができたことで、唾をのみ込むのもつらくなり、味覚も感じなくなった。病院で診察を受けたが、味覚以外は異常なし。原因は不明といい、「疲れとか精神的なものらしい」と説明した。食事もできず毎日、点滴を受けていた時期もあり、「こんな苦しい思いをするなら、このまま逝かせてくれって思った」と打ち明けた。

 現在は、甘みだけは感じられるようになり、食事もできるようになった。不思議なことに、今まで大嫌いだったオートミール、茶わん蒸しが食べられるようになり、「あとは、好物のウナギがいつ食べられるか。こんなに口から入るものが生きるために必要なんだと本当に分かったし、味気ないという言葉を実感した」としみじみと語った。

 歌舞伎界では、中村勘三郎さん、市川団十郎さんが相次いで他界。9月には坂東三津五郎(57)がすい臓がんの手術を受け、今月5日には、片岡仁左衛門(69)が「右肩腱板断裂」の治療のため11月以降の舞台休演を発表したばかり。

 吉右衛門は現在、歌舞伎座「芸術祭十月大歌舞伎」に出演中で、11月の同「吉例顔見世大歌舞伎」では、仁左衛門の代役として舞台に上がる。「頑張って生還した。12月(の国立劇場公演)は、大丈夫だと思う。健康法は食べること。とにかく食べて食べて元気をつけるようにしている」と早期回復を誓ってみせた。

 ◆中村 吉右衛門(なかむら・きちえもん)本名・波野辰次郎。1944年(昭19)5月22日、東京都千代田区生まれ。8代目松本幸四郎の次男として生まれ、祖父である初代中村吉右衛門の養子に。66年2代目吉右衛門を襲名。立役として活躍する一方、テレビドラマ「鬼平犯科帳」シリーズにも出演。屋号は播磨屋。

続きを表示

「美脚」特集記事

「連続テレビ小説「スカーレット」」特集記事

2013年10月11日のニュース