山崎さん密葬 著作本の緊急増刷決定「読者の反響が大きい」

[ 2013年10月2日 07:33 ]

 先月29日に心不全のため88歳で亡くなった作家山崎豊子さんの葬儀が1日、大阪府堺市の自宅でしめやかに営まれた。親族や出版関係者のみの密葬で、約40人が参列した。喪主は、おいの山崎定樹(さだき)さんが務めた。

 参列した男性によると、1階奥にある6畳の和室に祭壇が設けられ、「本当に安らかなお顔をされておりました」と話した。定樹さんは山崎さんが93年に設立した「山崎豊子文化財団」の理事長を務めており、「(山崎さんの)作品を多くの人に愛読していただけるよう頑張っていきたい」とあいさつ。棺には山崎さんが愛用していた黒やエンジ色の帽子と黒縁の眼鏡などが入れられた。

 山崎さんの訃報を受け、新潮社と文芸春秋が「読者の反響が大きい」と、「白い巨塔」「大地の子」などの著作本の緊急増刷を決めた。

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2013年10月2日のニュース