御園座、新劇場17年末に完成へ 開業を前倒し

[ 2013年9月30日 11:40 ]

 名古屋市の劇場運営会社御園座は30日、計画している新劇場の完成時期を半年以上前倒しし、2017年末とする方針を明らかにした。開業を18年の新春に早めて劇場収入を上げ、経営の基盤固めを急ぐ。これまでは18年7月に完成の予定だった。

 高層マンション併設の新劇場を施工する積水ハウスと共同で、工事による環境への影響をまとめた書類を同日までに名古屋市に提出した。手続きを早め、14年夏に旧劇場の解体工事などに取りかかる。

 新劇場は地上41階、地下1階で、高さ約150メートル。2~4階が劇場で、中高層階は分譲マンションになる。

 御園座は、日程の繰り上げについて「中部地方のみなさまの期待も大きく、一日も早くオープンしたい」(幹部)と説明した。

 御園座は、劇場の再開発を柱とする経営再建を進めている。その資金として、トヨタ自動車など中部に拠点を置く185の企業や個人が総額約33億円を出資した。新劇場の開業までは、名古屋市などから施設を借りて公演を続ける。

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2013年9月30日のニュース