「あまちゃん」期間平均視聴率20・6% 最終回は23・5%

[ 2013年9月30日 10:30 ]

「あまちゃん」ヒロインの能年玲奈

 28日に最終回を迎えた能年玲奈(20)主演のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の全156回の期間平均視聴率が20・6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことが30日、分かった。最終回は23・5%だった。期間内の最高視聴率は16日放送の第145話で記録した27・0%だった。

 4月1日放送の初回で20・1%を記録し、06年の「芋たこなんきん」(20・3%)以来7年ぶりの初回20%超えの好スタートを切った同作。その後も、第145話の27・0%を筆頭に、週間最高視聴率で20%を超えていなかったのは第5週だけと、最後まで好調を維持した。

 期間平均20・6%は9年ぶり20%超えとなった12年前期の「梅ちゃん先生」の20・7%には惜しくも及ばなかったものの、堂々の20%超え。最高視聴率では16日放送で27・0%(第145話)を記録しており、09年から放送開始時間を15分早めて、午前8時スタートになってから最高だった11年後期の「カーネーション」の最終回で記録した25・0%を大きく上回った。最高視聴率が27%を超えたのは02年前期の「さくら」(27・5%)以来で、11年ぶりで、ここ10年では最高となった。

 人気脚本家・宮藤官九郎氏(43)が脚本を担当した朝ドラ88作目。東京出身の女子高生・アキ(能年)が母・春子(小泉今日子・47)の実家である岩手県の北三陸で海女修業を積み、「ご当地アイドル」になり、上京して本物のアイドルを目指し成長していく姿を描いた。物語の後半では、11年3月に発生した東日本大震災を経て、再び北三陸へと戻ったアキが地元の人たちとともに復興へと歩む。最終回は、大震災から1年4カ月後で、北三陸鉄道の被災した一部区間が復旧し、運転再開の日を迎えた2012年7月1日の設定で、お座敷列車に乗り込んだアキとユイ(橋本愛・17)が北三陸の人々に見守られながら「潮騒のメモリー」を歌う姿が描かれた。

 宮藤氏の作り上げる巧みな脚本と小ネタで視聴者を引き付け、能年、小泉、橋本だけでなく、宮本信子(68)、杉本哲太(48)、小池徹平(27)、薬師丸ひろ子(49)、松田龍平(30)、古田新太(47)、渡辺えり(58)、福士蒼汰(20)、有村架純(20)ほか、脇を固める個性派の俳優陣がストーリーの面白さを引き立た。岩手県久慈市の小袖海岸の方言「じぇじぇじぇ」が流行語となり、ロケ地には観光客が殺到。さらには、CDなどの関連商品も軒並みヒットを記録するなど、まさに一大ブームを巻き起こした。終了後も終了を悲しむ“あまロス”現象を嘆く声や、続編を望む声が飛び交っている。

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2013年9月30日のニュース