アリス3人合わせて191歳!聖地・野音90年祝った

[ 2013年9月30日 06:00 ]

ステージに登場しファンに手を振る(左から)堀内孝雄、、矢沢透、谷村新司

 谷村新司(64)、堀内孝雄(63)、矢沢透(64)による「アリス」が29日、東京・日比谷野外音楽堂(野音)でコンサートを行った。

 81年11月7日に活動停止前最後のライブを後楽園球場で開催して以来、32年ぶりの野外公演。当時を再現するように幕開けから8曲を、バックバンドを入れず3人だけで演奏。オープニングの「知らない街で」では、谷村のイヤホンに音が届かず演奏をやめるアクシデントが発生。「耳が遠くなっちゃってね~」と照れながら、演奏をやり直す一幕もあったが、28曲を披露し約3000人を魅了した。

 開催中の全国47都道府県ツアーは55本目で、3人だけの演奏はこの日のための特別演出。終盤には人気ナンバー「明日への讃歌」を4年ぶりに披露。09年にアリスが再結成するきっかけになった歌で「僕らにとっては思い出いっぱいの曲」と谷村。32年の月日を経て円熟味を増した歌声を東京の夜空に響かせた。

 野音のステージに立つのは80年以来33年ぶり。谷村は「ステージから木々が見えて、新鮮だね」と独特の雰囲気に充実感を漂わせた。3人だけの演奏から始めた理由について「原点に戻るということで自然と3人からのスタートにしよう、となった」と説明した。堀内は32年前と比べて「経験値が違うから味が出ているよ」。74年4月23日に行った野音ライブの開演前に長男が誕生したことを振り返り「彼ももう39歳。サンキューで~す!」と冗舌だった。

 11月2日の日本武道館でツアーは終了し、その後のアリスの活動も未定。それでも、谷村は野音開設90周年記念を兼ねた今回のステージを引き合いに「次は野音100周年のステージに立ちたいね。(その頃には)3人の年齢を足したら210歳を超えてるけど」と穏やかな笑みで10年後の青写真を披露した。

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