半沢続編確実 原作者に直談判済み「頭取になるまで」

[ 2013年9月25日 06:00 ]

「半沢直樹」のワンシーン

 TBSが22日夜に放送した連続ドラマ「半沢直樹」最終回の平均視聴率が関東地区で42・2%だったことが24日、ビデオリサーチの調べで分かった。11年の日本テレビ「家政婦のミタ」の40・0%を上回り、今世紀の全ドラマと今年の全番組、バブル期以降の民放ドラマで最高視聴率の“3冠”に輝いた。最後にまさかの子会社へ出向になった半沢が視聴率で“倍返し”の大出世を見せた。

 堺雅人(39)演じる不屈の銀行員・半沢直樹が出世街道を歩んだ。

 最終回の視聴率が「家政婦のミタ」最終回を超え、21世紀最高視聴率のドラマとなったほか、今年の全番組では、スポーツ中継も上回って1位。さらに、バブル入行の半沢にちなみ、88年からのバブル期以降でも民放ドラマのトップとなった。

 初回の19・4%から数字を落とさず、全10回の平均視聴率は28・7%。関西地区の最終回は45・5%で、同地区が現在の調査方式になった80年以降の民放ドラマで最高を記録した。

 関東地区の瞬間最高視聴率は午後10時17分の46・7%。半沢が大和田常務(香川照之)の悪事を暴いたものの、頭取(北大路欣也)から子会社へ出向を言い渡されたラストシーンの直後で、提供の社名が画面に流れる場面だった。

 コラムニストのペリー荻野氏は「半沢は“1人忠臣蔵”。日本人の好きな時代劇のストーリーの現代劇で、より幅広い視聴者に受け入れられた。最後の辞令はこのドラマで初めてといえる謎。続きがあるはずと注目して最高視聴率になったのでは」とみる。

 演出は福沢諭吉の玄孫で、慶応大在学中に日本一に輝いた元ラガーマンの福沢克雄氏が担当。同氏が原作者の池井戸潤氏に「半沢が頭取になるまでやらせてほしい」と直談判を済ませており、続編はドラマや映画で実現する可能性が高そうだ。

 池井戸氏は同局を通じて出したコメントで「圧倒的な熱量を放つ、素晴らしいドラマでした。見応えのあるエンターテインメント作品に仕立てていただき感謝しています」と絶賛。続編に異論はないとみられ、「倍返しだ!」で平成のサラリーマン・ヒーローとなった半沢が再び見られそうだ。

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