中村獅童「天国で見守って」 亡き先輩たちに恩返しの誓い

[ 2013年9月24日 14:45 ]

「明治座 十一月花形歌舞伎」製作発表会で、亡き先輩たちへの恩返しを誓った中村獅童

 歌舞伎俳優の中村獅童(41)が24日、都内で行われた「明治座十一月花形歌舞伎」(11月1~25日)製作発表会に出席。22日放送の最終回の平均視聴率が42・2%を記録した大ヒットドラマ「半沢直樹」(TBS)で主役を演じた堺雅人(39)にライバル心を燃やした。

 二人は11年公開の映画「日輪の遺産」で共演しており、獅童は、視聴率に驚きながらも「堺雅人には負けたくないですね」と宣言。歌舞伎を若い世代に伝えたいという強い使命感から飛び出た言葉で、「明治座にもたくさんお客さんに来てほしい。歌舞伎の魅力を凝縮したような公演にしたい」と抱負を語った。

 本公演の演目「瞼の母」と「毛抜」は獅童にとって思い出深い作品という。「瞼の母」は昨年亡くなった中村勘三郎さん(享年57)に、「毛抜」は今年2月に亡くなった市川団十郎さん(享年66)と亡き先輩たちに稽古を見てもらったからだ。「偉大な先輩二人ともいなくなってしまった。歌舞伎に対する精神を受け継いて良い舞台を作りたい」。静かな口調ながらも強い決意を示し、「楽日まで天国で見守ってくれることを信じて精いっぱい演じたい」と倍返しならぬ“恩返し”を誓った。

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2013年9月24日のニュース