石田太郎さん急死…草なぎ剛ショック!ドラマ収録中に急変

[ 2013年9月22日 06:00 ]

死去した石田太郎さん

 米ドラマ「刑事コロンボ」シリーズの日本語吹き替え版でコロンボ役の声優を務めた俳優の石田太郎(いしだ・たろう、本名石田弦太郎=いしだ・げんたろう)さんが21日、急死した。69歳。京都市出身。神奈川県相模原市内で10月スタートのフジテレビ「木曜劇場 独身貴族」(木曜後10・00)の収録中に倒れ、救急搬送された。主演のSMAPの草なぎ剛(39)とプールに入っていたところ、急変したという。

 フジテレビによると、石田さんは午後1時ごろ、相模原市緑区のスタジオで、水着姿でプールに入るシーンに臨んでいた。水位は腰まで。いったんカットが入り、プールから上がろうと歩いている時に急変。「フラついていて意識のない様子だった」(同局広報部)という。異変に気づいたスタッフが急いで引き上げ、すぐに119番。救急車到着までスタッフが救命措置を取った。同区の病院へ搬送されたが、午後4時前に死亡が確認された。

 同局によると、プールに入る前は入念に準備運動をしていたという。関係者によると、前日も普段と変わりなく、21日も「朝から元気だった」という。

 遺体は病院に安置され家族が付き添った。県警津久井署が関係者らから事情を聴き、死因や詳しい状況などを調べている。事件性はないという。

 ドラマは草なぎが映画製作会社社長の独身貴族を演じるラブコメディー。伊藤英明(38)が実弟役、北川景子(27)が映画の脚本家を目指して恋より仕事を優先させるヒロインに扮し、三者三様の恋模様を描く。石田さんは大物脚本家役で出演。フジ広報部は事故を受けて「代役などはまだ決まっていない」と説明。当初は同スタジオで22日までの2日間収録する予定だったが、中止を決めた。今後については「未定です」としている。テレビ関係者によると草なぎは「大変ショックを受けている様子だ」という。

 石田さんは学生時代から演劇を始め、劇団雲(現劇団昴)に入団。82年に退団後は舞台や映画「マルサの女2」「天と地と」などに出演。「おしん」「家政婦は見た!」「葵徳川三代」「華麗なる一族」などのドラマで、存在感のある脇役として活躍。声優のキャリアも長く、小池朝雄さんの死去に伴い、93年からの「新・刑事コロンボ」でピーター・フォークさん演じる主人公の声を担当した。石川県金沢市の乗敬寺で住職も務めていた。葬儀などの日程は未定。

 ◆石田 太郎(いしだ・たろう)1944年(昭19)3月16日、京都市生まれ。上智大外国語学部スペイン語学科中退。映画「その男、凶暴につき」(89年)、「おくりびと」(08年)などに出演。「ルパン三世 カリオストロの城」(79年)でカリオストロ伯爵の声、「羊たちの沈黙」などでアンソニー・ホプキンスの吹き替えも担当。

続きを表示

2013年9月22日のニュース