「半沢直樹」ついにWBC超え35・9%!ミタ見えた

[ 2013年9月18日 06:00 ]

無事に金融庁検査を乗り切った半沢(堺)が、渡真利(及川光博)と乾杯をするシーン

 TBSで15日に放送された堺雅人(39)主演「半沢直樹」(日曜後9・00)第9話の平均視聴率が関東地区で35・9%、関西地区で36・7%だったことが17日、ビデオリサーチの調べで分かった。瞬間最高視聴率は関東40・1%、関西で42・6%を記録。初回視聴率19・4%の“倍返し”はもちろん、11年に日本テレビ「家政婦のミタ」が記録した40・0%を超える可能性が高まってきた。

 半沢が“出世街道”をまっしぐらに突き進んでいる。初回から一度も数字を落とすことなく、9話まで視聴率が上昇し続けたのは、日経平均株価が最高値を記録した89年12月以降、NHKを含めた連続ドラマ史上初めての快挙。3週連続で30%を超えたのも、01年放送の木村拓哉(40)主演のフジテレビ「HERO」以来、12年ぶりだ。

 今年放送されたドラマでは、もちろん最高。全番組の中では「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2次ラウンドの日本―オランダ戦」(3月10日放送)の34・4%を上回り、「サッカーW杯アジア地区最終予選 日本対豪州戦」(6月4日放送)の38・6%に次いで2位だ。

 瞬間最高は関東地区で40・1%(午後9時56分)、関西地区では42・6%(同9時56、57分)。金融庁検査を無事に乗り切った半沢と、同期の渡真利(及川光博)が缶コーヒーで乾杯するシーンから、同期で出向中の近藤(滝藤賢一)が秘書課からの電話で呼び出された先で、大和田常務(香川照之)らと遭遇するシーン。最終回への“キモ”となる場面だ。

 11年の日本テレビ「家政婦のミタ」は最終回に40・0%を記録。直前回の28・6%から一気に数字をアップした。半沢の9話までの平均視聴率26・9%は、すでにミタの25・2%を超えている。半沢とミタの違いについて、民放関係者は「ミタは途中からこれでもかと再放送やダイジェストを放送し、出演者も情報番組に登場した。しかし、半沢はそれをあまりやっていない。あおりなしでこの数字は凄い」と評価。放送評論家の松尾羊一氏も「口コミで広がっていて地力がある。安定した視聴者をキープしているので、最終回の話題性などもあり40%を超えると思う」と予測した。

 次回22日の最終回は25分拡大で放送。最後の最後で同期の“裏切り”に遭い、窮地に陥った半沢がどんな“倍返し”に持っていくのか。当日には1~9話のダイジェストも放送されるだけに、ミタのように急激に視聴率を上げる可能性は濃厚だ。

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