1日6、7回…藤さんからの電話は“嵐の前兆”だった

[ 2013年8月27日 07:37 ]

藤圭子さん

藤圭子さん死去

 22日に自殺した藤圭子さん(享年62)は生前、スポニチ本紙記者に「パニック障害と診断された」と明かしていた。極度の不安症や不眠症も抱え、本人もある程度は症状を自覚しており「感情をうまく抑えられない」とも言っていた。

 毎日連絡があった、宇多田のデビュー翌年の2000年頃は1日に6、7回電話があり、時間の感覚を失っていたのか、午前4時ごろにかかってくることも。宇多田に「嵐の女神」という歌があるが、藤さんからの電話はまさに“嵐の前兆”で、家族など周囲への不満が爆発した時。ひたすら、なだめるしかなかった。

 それが噴火してしまうのが、00年6月の離婚騒動。半年近く本人を説得してきたが「不倫現場をつかみました。離婚届に判を押します。阿部さんが来ないなら、ほかにしゃべる」と言うため、西新宿のホテルへ急行。すると、不倫相手がいるというスイートルームのドアを叩きながら「ドアスコープ」と呼ばれる小さなレンズをのぞきこみ「いるいる!」と叫ぶ。外から部屋の中を見ることはできないのに。でも、別部屋で落ち着かせて、しばらくなだめると「宇多田(照實)さんは自分を人生のどん底から救ってくれた人」と言う。

 生前、照實さんとの離婚回数を「書類上6、7回。実質は13回くらい」と明かしていた。そんな嵐の連続を幼少期から黙って受け止めてきた宇多田にとって、最後の別れも遺言書という“置き手紙”だけだった悲しみは深い。

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2013年8月27日のニュース