半沢本 ドラマと相乗効果で「3倍返し」 50万部→170万部突破

[ 2013年8月8日 07:09 ]

「半沢直樹」原作の「オレたちバブル入行組」

 大ヒット中のTBSドラマ「半沢直樹」(日曜後9・00)の原作小説「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」(いずれも文春文庫)が計170万部を超えたと、版元の文芸春秋が7日発表した。放送開始前に約50万部を売り上げていたが、開始後に約100万部を増刷。主人公の決めぜりふ「倍返しだ」を上回る大ベストセラーになっている。

 「オレたちバブル入行組」は2004年、「オレたち花のバブル組」は08年に単行本として出版され、それぞれ07年、10年に文庫本化。7月7日のドラマ放送開始前は、2冊で計47万8000部だったが、初回放送の翌8日から文芸春秋社に注文が殺到。増刷を重ね、7日時点で「…入行組」が91万8000部、「…バブル組」が77万部となり、計168万8000部に到達。単行本を加えると、170万部を突破した。

 大手都銀に勤務した経験を持つ作家・池井戸潤氏が、銀行員の仕事を描いた作品。企業小説のコア読者層は40~50代の男性サラリーマンと言われているが、文芸春秋社の花田朋子文春文庫部長(47)は「ドラマとの相乗効果で女性から小学生まで読者層が広がったことがヒットの要因」と話した。通常、ドラマ化で単行本の売り上げは伸びるが「プラス5万部ほどで終わることも多いなかで、今回はケタ違いの伸び率」と驚いている。

 ドラマは、俳優・堺雅人(39)が演じる東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹が、支店長の策略に立ち向かう物語。周囲から嫌がらせを受けた半沢が放つ「やられたらやり返す。倍返しだ!」のせりふは流行語になりつつある。

 ドラマの平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は、初回から4話まで19・4→21・8→22・9→27・6%とうなぎ上りで、発行部数もこれに比例。50万部から170万部は、“倍返し”どころか“3倍返し”。文芸春秋社では“4倍返し”の200万部を目指しており、花田部長は「お盆休暇に品切れにならないよう、いま印刷所をフル稼働させています」と話している。

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