しずちゃん 大粒の涙 亡き梅津さんに誓う「夢叶える」

[ 2013年7月28日 19:12 ]

梅津さんの通夜で故人をしのぶ山崎静代

 23日に亡くなったボクシングトレーナーの梅津正彦さん(享年44)の通夜が28日、港区芝公園の大本山増上寺光摂殿で行われ、梅津さんに師事したお笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代(34)は「私の中に生きている梅津さんと一緒に戦っていきたい」と故人を悼んだ。

 しずちゃんは「やっぱり悲しくて仕方ないことには間違いない」と大粒の涙を流しながら悲しみつつ「私の夢を叶えることで梅津さんの夢も叶う。梅津さんの”強くなったな”っていう笑顔を見たいので、一生懸命頑張ります」と今後もボクシングに打ち込むことを誓った。

 梅津さんから言われた言葉で印象に残っているのは「しずはとろくて人一倍どんくさいけど、何度も練習をするから強くなるんだ」という激励。「梅津さんに出会わなかったボクシングもしていなかったし、オリンピックも目指していなかった。私の体の9割は梅津さんです」と感謝を口にした。

 梅津さんは08年、ドラマ「乙女のパンチ」(NHK)でのボクシングの演技指導をきっかけに山崎と知り合い、指導を開始。ロンドン五輪での女子ボクシングの正式種目採用が決定した09年8月から、本格的に五輪を目指して2人の練習が始まった。

 しかし昨年2月、梅津氏は悪性の皮膚がん「メラノーマ」と宣告され、手術。抗がん剤治療で入退院を繰り返してきたが病状は悪化し、梅津さんは今年2月の新大会「チャレンジマッチ」の会見の席上で「隠しても仕方がない。進行末期がんです」と明かしていた。

 山崎は4月のチャレンジマッチでは、11年9月のデビュー戦で敗れた台湾選手に勝利。試合後にはセコンドを務めた梅津氏に「次の試合も、その次の試合も絶対に一緒に戦ってもらいたい」と呼びかけていたが、願いは届かなかった。

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2013年7月28日のニュース