ドラマー逮捕の「tricot」今年ブレーク期待の注目のバンド

[ 2013年5月3日 19:55 ]

 傷害の疑いでドラマーのkomaki♂こと小牧和高容疑者(26)が逮捕された「tricot」(トリコ)とは、一体どのようなバンドなのか。

 2010年9月、中嶋イッキュウ(ボーカル&ギター)キダ モティフォ(ギター&コーラス)ヒロミ・ヒロヒロ(ベース&コーラス)の女性3人で結成。11年5月、サポートメンバーだった小牧容疑者が正式加入。直後に自主レーベルを立ち上げた。昨年は「フジロック・フェスティバル」など大型フェスに多数出演。今年、ブレークが期待される注目の4人組だった。

 折しも、小牧容疑者が逮捕された4月29日夜、テレビ朝日系「musicる TV」(月曜深夜1・21)で「小学生からミセス世代まで幅広い層に人気」「変幻自在のガールズロック」として登場していた。

 「ももいろクローバーZ」らの楽曲を手掛ける音楽プロデューサー、ヒャダイン(32)と「氣志團」の綾小路翔(年齢非公表)が「売れそうなインディーズを青田買い」のコーナーで紹介した。

 2011年リリースの「爆裂パニエさん」のミュージックビデオが流され、ヒャダインは「ほー、カッコいい。(雑誌の)ROCKIN’ONとか大好物な感じ」と第一声。綾小路も女性3人について「ルックスもかわいらしい」と感想。

 曲を聞き終え、ヒャダインが「これ、僕、好きですね。まさに変幻自在という感じで。歌かと思ったら、ラップというか語りだったりして。でも奇をてらった感じがしなくて。サビになったら、バンとはじけて」と褒めると、綾小路も「オレ、絶対作れない、この曲」と続いた。

 今年、CDショップ大賞関西ブロック賞を受賞していることを知ると、綾小路は「すごいやつらなんじゃん。おまえら、売れるにおいしかしねぇよ。(番組に)来んなよ」と笑いを誘っていた。

 2人の称賛を浴びたが、逮捕当日のオンエアだったため「この収録は、2013年4月11日に行われたものです」とテロップが表示されてしまった。

 小牧容疑者は昨年6月、神戸市の路上で男性(62)に肋骨骨折などのケガを負わせた疑い。男性から被害届が出され、警察から出頭を要請されたが、小牧容疑者は応じていなかった。4月29日、神戸ポートアイランドでライブ「COMIN’ KOBE13」が行われたタイミングで、兵庫県警生田署が逮捕した。

 既に公式サイトで謝罪。今月1、2日のライブ出演を辞退し、6日のイベントも中止。今月22日から7月1日にかけてツアーが組まれているが、まだ開催かどうかは発表されていない。

 インターネット上でも残念がる声が多数。ブレーク間近の逮捕劇は大きな痛手となってしまった。

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2013年5月3日のニュース