藤本義一さん追悼落語会 桂福団治ら思い出話に花咲かす

[ 2013年3月2日 09:02 ]

藤本義一さんの思い出を語り合う(左から)桂福団治、成瀬國晴、藤本統紀子、難波利三、三島ゆり子

 昨年10月に79歳で亡くなった作家・藤本義一さんの追悼落語会が1日、大阪・天満天神繁昌亭で開催され、落語家・桂福団治(72)らが思い出話に花を咲かせた。

 トークコーナーには、藤本統紀子夫人、イラストレーター・成瀬國晴氏、作家・難波利三氏らが参加。福団治は、1975年に映画化された藤本さんの直木賞受賞作で、自身が主演した「鬼の詩(うた)」の裏話を披露した。バラエティー番組「11PM」で共演していた時に落語家役のオファーがあったことを明かし、「原作を読んで震え上がるくらい感動していたので、凄くうれしかった。先生からは、“これからは肩書を取って、無垢(むく)になるんだよ”とアドバイスをもらった。その言葉が忘れられない」と振り返った。

 また、統紀子夫人は藤本氏について「炎の人のように言われるけど家族の中では風のイメージ。外では良い格好をしてましたが、ゴキブリが出てきても私が退治して本人はイスに上っていた」と暴露。ダンディーな大御所の意外な一面に230人の観客からは笑いが起こっていた。

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2013年3月2日のニュース