幼なじみ4人組“注目バンド”が「しんちゃん」主題歌

[ 2013年2月18日 07:00 ]

「映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」の主題歌「RPG」を歌う「SEKAI NO OWARI」(左下から時計回りに、Saori、Nakajin、DJ LOVE、Fukase)

 人気アニメの劇場版「映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」(4月20日公開)の主題歌を、男女4人組「SEKAI NO OWARI」が手掛けることになった。昨年の日本レコード大賞で優秀アルバム賞を受賞した注目バンドが、初めて映画主題歌を手掛ける。曲名は「RPG」で、発売は未定。

 アニメが放送開始された92年は4人とも小学生だった“しんちゃん世代”。「仲間」と「冒険」をテーマにした同曲では「怖いものなんてない 僕らはもう一人じゃない」と歌いかける。ボーカルのFukase(27)の甘い歌声を最大限に生かしたさわやかな作品だ。

 映画ではB級グルメを題材に、しんちゃんら「カスカベ防衛隊」が伝説のソースを守るため奮闘。製作サイドは「4人の曲が作り出す物語のような幻想的な世界や、人を思いやる気持ち、冒険感が作品にピッタリ」と起用理由を説明する。

 アニメで描く幼稚園児たちと同様、気の合う幼なじみらで結成。ピアノのSaori(26)は幼稚園、ギターのNakajin(27)は小学校、08年に加入したDJ LOVE(27)は高校でそれぞれFukaseと出会った。

 06年、都内にライブハウスを作り、共同生活での制作活動を開始。10年にはCD店の店員が一番売りたい作品を選ぶ「CDショップ大賞」の準大賞を受賞するなど、インディーズ時代から注目を集めてきた。

 11年にメジャーデビューし、昨年発売のアルバム「ENTERTAINMENT」はセールス20万枚超のヒットとなった。

 4人は現在も場所を替えながら共同生活を続けている。Saoriは「私たち幼なじみはいつの日か“友達”へと変わって、大人になって“仲間”に変わっていきました。今でも彼らの友達でいられたことをうれしく思います」と話している。

 ◆SEKAI NO OWARI 07年に結成。当時は「世界の終わり」の名で活動。何かとうまくいかず「世界が終わったような生活を送っていた頃に、残されていたのが音楽と仲間だった」ことが由来。10年発売のインディーズシングル「天使と悪魔」が、テレビ朝日ドラマ「霊能力者 小田霧響子の嘘」の主題歌に。11年にシングル「INORI」でメジャーデビュー。ベース、ドラムがおらず、DJがリズムを刻む異色編成。

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