松田翔太、探偵“世襲”だ！変装、アクション「楽しみに」

ＴＢＳ「潜入探偵トカゲ」で名探偵を演じる松田翔太

　ＴＢＳが松田翔太（２７）主演で探偵ドラマを放送する。４月スタートの「潜入探偵トカゲ」（木曜後９・００）。探偵ドラマといえば父、優作さん（８９年に４０歳で死去）が主演した「探偵物語」（日本テレビ、７９～８０年）があまりにも有名。“二代目”の新たな探偵物語に期待が高まりそうだ。

　役どころは、潜入捜査で難事件を解決するトカゲという名の名探偵。かつては刑事だったが、ある事件で相棒だった同僚を亡くし、責任をとって辞職。その後、古巣の警視庁捜査一課の密命で、潜入捜査を請け負い、出来事を映像で思い出せる超人的な映像記憶能力と身体能力を生かして事件に立ち向かう。

　０７年の同局「華麗なる一族」などを手掛けた橋本裕志氏が脚本を担当するオリジナルストーリー。松田は政治家秘書、教師、ホストなどさまざまな職業の男性に変装し、アクションも披露。神経質で無愛想で協調性がない一癖ある個性も、松田の演技で輝きそうだ。

　佐野亜裕美プロデューサーは「松田さん自身も思い入れがあるであろう、探偵という役をどう料理してくださるのか、どんな新しい物語をともに紡いでいけるのか、とても楽しみです」と話している。

　松田は０５年、ＴＢＳのスペシャルドラマ「ヤンキー母校に帰る～旅立ちの時　不良少年の夢」でデビューし、同局「花より男子」シリーズで人気を集めたが、同局ドラマは初主演となる。「温かいスタッフに迎えられて、とても心強い気持ちです。思いっきり楽しんで、作り上げていきたいと思います」と張り切っている。

　捜査一課の刑事役でＴＯＫＩＯの松岡昌宏（３６）、主人公の助手役で蓮佛美沙子（２１）が出演する。

　▽探偵物語　７９年９月～８０年４月。全２７話。ウエーブのかかった長髪に丸いレンズのサングラス、主に黒いスーツと派手なカラーシャツにサスペンダーがトレードマーク。愛車はヴェスパ。キザに決めているが、街の仲間を愛し、邪魔者扱いしてくる刑事たちをからかいながら大都会で調査を続ける愛きょうあふれる私立探偵・工藤俊作が主人公。それまではクールでニヒルだったハードボイルドのヒーロー像を一変させた。