高野悦子さん死去 岩波ホール総支配人 ミニシアターブームを呼ぶ

[ 2013年2月14日 14:09 ]

 岩波ホール総支配人で文化功労者の高野悦子(たかの・えつこ)さんが9日午後2時41分、大腸がんのため東京都文京区の病院で死去した。83歳。

 葬儀・告別式は近親者で済ませた。喪主は岩波ホール支配人でめいの岩波律子(いわなみ・りつこ)さん。

 旧満州(現中国東北部)生まれ。68年、岩波ホール(東京・神田)の創設に伴い、総支配人に就任。74年に川喜多かしこさんと映画上映組織エキプ・ド・シネマを結成。インドの「大地のうた」、ギリシャの「旅芸人の記録」、ポーランドの「大理石の男」などを同ホールで公開し、ミニシアターのブームを呼んだ。

 長年にわたり名作を広めた功績で04年、文化功労者。著書に「シネマ人間紀行」「私のシネマ宣言」など。

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2013年2月14日のニュース