尾崎豊さん 88年伝説ライブ 初の完全ノーカットで復活

[ 2013年2月13日 06:22 ]

88年9月に行われた東京ドーム公演で歌う尾崎豊さん

 92年4月に他界した歌手の尾崎豊さん(享年26)のライブが初めて完全ノーカットで商品化されることになった。

 88年9月に行われた最初で最後の東京ドーム公演を収録したDVD「LIVE CORE 完全版~YUTAKA OZAKI LIVE IN TOKYO DOME 1988・9・12」が3月20日に発売。昨年から続く没後20年プロジェクトを締めくくるにふさわしい作品として注目を集めそうだ。

 このライブは、87年12月に覚せい剤取締法違反で逮捕された後に再起をかけて敢行。当時の主催者発表で5万6000人を動員し「伝説の夜」としてファンの間で語り草になっている。

 約3時間で26曲を披露したステージ。代表曲「卒業」を熱唱後、客席にピックを投げて「いま投げたのは僕の夢だから壊さないで」と一言。最後は「僕が僕であるために」を情熱的に歌い上げ復活を強く印象づけた。

 04年に一度DVD化されたが、レコード会社の移籍などに伴い、初期の楽曲を使用することが不可能だった。今回は、ファンの熱い要望と「彼の映像アーカイブをすべてつまびらかにすべき」という関係者の総意のもとで楽曲を再編集し漏れなく収録。尾崎さんのプロデューサーを務めた須藤晃氏(60)は「ライブ映像をノーカットで商品化したものはありません。22歳という、とても重要な時期の数少ない貴重な映像」とコメントした。

 また、これまで東名阪地区を巡回してきた尾崎豊特別展「OZAKI20」を3月16日から福島市のエスパル福島店で開催することも決定。東日本大震災から2年を迎え「復興の思いを込めた」(関係者)という。

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