夏八木勲「いい仕事に出合えた」園監督に感謝の言葉贈る

[ 2013年2月8日 06:00 ]

<毎日映画コンクール表彰式>男優主演賞に輝き、副賞の日産「リーフ」の前で笑顔を見せる夏八木勲

2012年毎日映画コンクール表彰式

(2月7日 川崎市「チネチッタ」)
 【男優主演賞】半世紀に及ぶ俳優生活。年輪を刻んだ顔をほころばせて夏八木勲(73)は「戦前から僕たちの日本映画を支え続けてくれた歴史あるコンクール。名誉なことです。励みになります」と初の主演賞を喜んだ。

 園子温監督(51)の「希望の国」の演技が高く評価された。大地震が誘発した原発事故に人生を翻ろうされる人々の姿をリアルに描いた作品。認知症の妻や息子夫婦と送っていた平穏な日々をめちゃくちゃにされる酪農家に扮したが、「いい仕事に出合えた」と監督に感謝の言葉を贈った。まもなく2年になる東日本大震災にも言及し「決して当事者(被災者)にはなれないし、記憶が薄れていくのが常だが、絶対に僕たちは忘れてはならないと思う」と語気を強めた。

 日産から副賞として100%の電気自動車「リーフ」を贈られると、さっそく試乗。「これまではクラシックカーみたいな車に乗ってきたけれど、これは最先端カー。静かなのに驚きました」と興奮気味に話した。

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2013年2月8日のニュース