ヤン・ヨンヒ監督 作品賞受賞で「やっと居場所を見つけられた」

[ 2013年1月30日 06:00 ]

「かぞくのくに」で作品賞に決まり、喜びを語るヤン・ヨンヒ監督

第55回ブルーリボン賞

 「チームワークでいただいた賞」と「かぞくのくに」のヤン・ヨンヒ監督(48)は安藤サクラら俳優陣やスタッフに感謝しつつ作品賞の栄誉をかみしめた。

 「ディア・ピョンヤン」など優れたドキュメンタリーを発表してきた監督が、自らの体験をもとに初めて取り組んだ劇映画「かぞくのくに」。病気治療のために北朝鮮から一時帰国を許された兄と、迎える家族の物語を丹念に紡いだ。

 在日コリアン2世。「日本人でもあり日本人でない。韓国人でもあり韓国人でない。私自身、そんな感じで生きてきましたが、(受賞で)やっと居場所を見つけられたという実感があります」としみじみ。「いろいろな形の家族に興味がある」と話すヨンヒ監督が大きな一歩をしるした。

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2013年1月30日のニュース