がん闘病中の笑福亭松喬 文枝提供の「住吉詣り」初披露

[ 2013年1月27日 06:00 ]

住吉大社奉納落語会で「住吉詣り」を初披露する笑福亭松喬

 肝臓がんで闘病中の落語家、笑福亭松喬(61)が26日、住吉大社奉納落語会で「住吉詣り」を初披露した。桂文枝が三枝時代に古典落語「箒屋娘(ほうきやむすめ)」を練り直した演目で、昨年秋に松喬を見舞った際に文枝から提供された。

 170人の観客を前に松喬色も入れた「住吉詣り」を52分間、演じた。「落語にまじめに取り組んでいたのと病気に負けない姿勢を見てくれた」と提供に感謝し、「文枝師匠から“広島にいて伺えないが、近いうちに僕も耳で聞きたい”と言っていただいた」と続けた。

 抗がん剤の影響で「足にむくみが出て、腹水が少したまっている」という。「がんという言葉には非常に敏感になっている」ともいう。それでも「“必ず治るんだ”という気持ちで、頑張っていきたい。毎日魚を食べて、きょうの朝もサンマを食べた」と前を向く。

 がん発覚は一昨年暮れだった。「住吉詣り」で「新しいネタ下ろしは3本目」(松喬)となる。

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2013年1月27日のニュース