大島監督の通夜に800人…北野監督“問題児”たたえる

[ 2013年1月21日 20:07 ]

大島渚監督の通夜で祭壇に飾られた遺影

 15日に80歳で死去した映画監督大島渚さんの通夜が21日、東京都中央区の築地本願寺で営まれ、映画関係者ら約800人が参列した。北野武監督は報道陣に「大島さんは問題児だからね。あれだけ問題を起こし、映画界を引っ張ったのはすごい」と、タブーに挑み続けた巨匠をたたえた。

 大島監督の「戦場のメリークリスマス」に出演し、国際的に活躍し始めた北野監督。「きっかけはみんな戦メリだった。もっと前に感謝しておけばよかったな」としんみり。大島監督に掛ける言葉を問われると「『ありがとう』しかない。そのうち俺も行くから、また向こうで怒ってください」と話した。

 山田洋次監督は「『安らかに』と言いたいが、彼が心を休めることができるような時代は当分こないだろう。この国を、この国の映画を見守ってほしい」と祈るように語った。

 会場の祭壇は大島監督の代表作「儀式」をイメージして白菊とコチョウランで飾られ、1990年に自宅で撮った大島監督の遺影が置かれた。戒名は「大喝無量居士」。

 葬儀・告別式は22日午前11時から、築地本願寺で。葬儀委員長は映画監督の崔洋一氏、喪主は妻で女優の小山明子さんが務める。

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