「あんなにウケているとは」田原総一朗氏が伝えるJKT48の熱気

[ 2013年1月15日 09:15 ]

高城亜樹(前列右)らJKTのメンバーと記念撮影する田原総一朗氏

 AKB48のファンとして知られるジャーナリスト・田原総一朗氏(78)が22日放送のテレビ東京系「特報!B級ニュースSHOW」(火曜、後11・58)で、インドネシア・ジャカルタのJKT48を取材した。

 「JKTがあんなにウケているとは思っていなかったので驚いたし、公演を見て本当に感動した」。田原氏は興奮冷めやらない表情でそう話す。

 JKT取材のきっかけは、世界のB級ニュースを紹介する同番組へのゲスト出演が決まったこと。ちょうどプライベートでインドネシアを訪れる予定だったことから、番組スタッフに「もしスケジュールが合えばJKTを取材したい」と申し出て実現した。

 6日にジャカルタの専用劇場で公演を観賞。出演した仲川遥香(20)、現地滞在中の高城亜樹(21)へのインタビューを行った。

 「公演を見て面白かったのは観客の掛け声が日本語だったこと。“超絶可愛い”“遥香参上”“アンコール行くぜ”など日本と同じ掛け声や合いの手が飛び交っていた。現地のメンバーの名前を呼ぶ時も“○×△ちゃんと”と日本語の“ちゃん”づけだった」

 そこで目の当たりにしたのは日本の文化が完全に現地の人々に浸透している様子。田原氏の取材によれば、ファンはインターネットのYouTubeなどでAKB関連の情報を得ているという。

 「もう一つびっくりしたのは仲川さんと高城さんがすっかりJKTに溶け込んでいたこと。公演に出た仲川さんは、歌はもちろんインドネシア語で歌っていたが、MCの時もほかのメンバーと冗談を言い合っていた」

 なぜJKTは成功したのか。その理由について田原氏はこう語る。

 「重要なのはインドネシアの女性たちが歌って踊っていること、秋元康さんの歌詞がインドネシア語になっていることだ。日本の映画やドラマも海外で見ることはできるが、出ているのは日本人で言葉も日本語。それをJKTは現地の人、現地の言葉でやったことでヒットしたと思う」

 そして、このヒットはASEAN(東南アジア諸国連合)に日本の文化を浸透させるチャンスと田原氏は見ている。

 「ASEANは今、世界で注目すべき地域で、米国と中国が奪い合いをしている。今後、日本とASEANの関係が密接になれば、米国に対する日本の発言権、中国に対する発言権が増す」

 AKBが築いた文化が日本浮揚の原動力になる可能性があるという。

 「日本人がインドネシア語で歌い、インドネシア人が日本語で応援する。それは大コミュニケーションであり、そのようなコミュニケーションが日本の文化をASEANに広げる力になる」と力説した。 

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2013年1月15日のニュース