想像力で突き進む“わさみん”演歌道 「恋愛してなくても…」

[ 2013年1月15日 11:55 ]

艶やかな晴れ着姿を披露した岩佐美咲

AKB48岩佐美咲インタビュー(1)

 昨年2月に演歌歌手としてソロデビューしたAKB48岩佐美咲(17)が第2弾シングル「もしも私が空に住んでいたら」を9日に発売した。累計10万枚を突破した前作「無人駅」とともに駆け抜けたこの一年を振り返り「少しだけ演歌のことが分かってきた」と手応えを強調する。今年はさらに「年末に“この曲のために頑張ったな”と振り返られる年にしたい」と演歌道を精進する構えだ。

 1年前は着させられていた印象が強かった着物姿が板についてきた。

 「ちょっと苦しいなぁ…」とスタイリストに締め加減を直してもらうのはご愛嬌(あいきょう)。取材も数をこなしてきたおかげで、真面目な話一辺倒ではなく、肩の力を抜いて笑い話もできるようになった。

 新曲は「もしも私が空に住んでいたら」。演歌っぽくない題名で「メンバーから“タイトルが凄い長いね”って言われるんですよ。みんな、覚えてくれないから、どうしようか悩んじゃう。傷ついてやろうかな」と冗談めかして話し、ふくれっ面をしてみせる。

 新曲では愛する人への断ち切れない未練を歌う。歌謡曲調のメロディーで「無人駅よりさらに大人の曲」と説明する。昨年11月上旬から中旬にかけてレコーディング。総合プロデューサー・秋元康氏(54)からは「無人駅よりうまくなった」と褒められた。

 演歌には失恋の歌が多い。恋愛禁止のルールがあるAKB48に所属しているが「秋元先生も、手掛けている歌詞の全てを経験しているわけではないですよね?私も恋愛してなくても想像でカバーしています」と明かす。大好きな漫画やアニメで培った「2次元力」を歌に反映しているのだという。

 タイトルにちなみ「もしも空に住んでいたら、誰に会ってみたい?」と質問すると「美空ひばりさん」と即答。理由について「テレビとかでしか歌を聴いたことがないので、生歌を聴いてみたい。名曲の“川の流れのように”や私が好きな“お祭りマンボ”をぜひ!」と説明する。

 その上で「(天国でひばりさんと)会えるのは70年後くらい?その時はひばりさんが転生されてそう。(人生を)二回りぐらいしたらお会いできそうです」と、持ち前の豊かな想像力の一片をのぞかせた。

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