“復興センバツ”行進曲に震災応援ソング「花は咲く」

[ 2013年1月15日 06:00 ]

NHK紅白歌合戦では被災地にゆかりのある歌手らが東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を歌った

 第85回選抜高校野球大会(3月22日から13日間、甲子園)の開会式入場行進曲が、NHKの震災復興応援ソング「花は咲く」に内定したことが14日、分かった。16日の運営委員会で正式に決定する。東北出身の著名人34人が歌唱した支援曲。仙台育英(宮城)の投手として甲子園を沸かせた、ヤクルトの由規(23)も参加している。球児のプレーとともに、被災地へ勇気を届ける。

【歴代センバツ行進曲】

 「花は咲く」は、震災から1年がたった昨年3月の節目に、NHKが震災支援プロジェクトのテーマソングとして発表。ともに宮城県出身の映画監督岩井俊二氏が作詞、作曲家の菅野よう子氏が作曲した。東北にゆかりのある著名人34人がリレー形式で歌唱。昨年大みそかの紅白歌合戦でも、前半の締めくくりに披露されている。

 「東北のために」と34人が一丸となった曲。千昌夫(65)、西田敏行(65)、AKB48岩田華怜(14)らの歌手陣を中心に、鈴木京香(44)、涼風真世(52)らが歌唱。野球界からは由規、楽天元監督の野村克也氏も加わった。ジャンルや年齢の垣根を越えて結集した力は、チームプレーでお茶の間に感動を届ける球児を後押しするにふさわしい。

 今大会は第85回の記念大会。今大会限定で「東北絆枠」を設け、東北地区の出場校が1校増加するなど、復興色を強く打ち出している。闘志あふれる全力プレーで被災地を元気づける球児とともに、同曲も全国への復興アピールに一役買ってくれそうだ。

 昨秋の明治神宮大会では、由規の出身校である仙台育英が優勝。東北地区の21世紀枠には、いわき海星(福島)が推薦校に入っており、選ばれれば、東北で5校出場することになり史上最多となる。今大会は通常より4校多い、36校が出場。出場校は今月25日のセンバツ選考委員会で決まる。

 同曲は「花は咲くプロジェクト」名義で昨年5月にCD発売。著作権料や売り上げの一部は、義援金としてNHK厚生文化事業団を通じて被災地に届けられている。

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2013年1月15日のニュース