松ケン清盛の次はセミ役 ゴキブリで役作り

[ 2012年11月21日 06:00 ]

舞台「遠い夏のゴッホ」製作発表に臨んだ松山ケンイチ

 俳優の松山ケンイチ(27)が20日、都内で初の主演舞台「遠い夏のゴッホ」(来年2月3~24日、東京・赤坂ACTシアター)の製作発表に登場した。

 主演するNHK大河ドラマ「平清盛」のクランクアップ後の初仕事。セミの若者という難役に「(舞台のことは)右も左も分からない中で、人間ではない役ですから。生き物らしい感情をどう出せばいいのか」と戸惑いがある様子。それでも「自分の中で一つ限界を超える気持ち」と強い意気込みを見せた。

 映画「デスノート」では極度に自閉的な天才探偵を、「デトロイト・メタル・シティ」では気弱なデスメタル界の帝王を演じるなど多くの難役に挑んできた松山らしく、独自の視点で役作りに入っている。「家でゴキブリ退治するときなど、向かって飛んで来る姿に炎が見える。それは普段の僕の生活では絶対に出ない炎。でも演技している時の僕は、そういう感覚に陥る瞬間がある。今回の役に生かせれば」と説明。熱くユニークな言い回しに、共演の筒井道隆(41)美波(26)らも噴き出しそうになっていた。

 妻で女優の小雪は現在妊娠8カ月で、年明けにも第2子を出産予定。報道陣から「舞台の上演のころには生まれていそうですね」と祝福の声が飛び、コメントはしなかったものの白い歯を見せてニッコリとほほ笑んだ。新たな家族の誕生と、自身の新たな挑戦が待ち遠しい様子だった。

 ▼遠い夏のゴッホ せっかちなセミの少年ゴッホ(松山)は、同い年のベアトリーチェ(美波)と成虫になったら恋人となることを約束。しかしゴッホは1年早く地上に出て羽化。友人のアムンゼン(筒井)とともに、次の夏まで生き残る方法を探す。脚本は、演出も手掛ける西田シャトナー氏のオリジナル。

続きを表示

2012年11月21日のニュース