桂福団治 藤本義一さんしのぶ落語会開催を検討

[ 2012年11月19日 08:10 ]

藤本義一さんしのぶ追悼落語会開催を検討していることを明かした桂福団治

 落語家の桂福団治(72)がスポニチ本紙の取材にこのほど応じ、先月30日に79歳で亡くなった作家藤本義一さんをしのぶ追悼落語会の開催を検討していると明かした。

 藤本さんが司会を務めた1965年スタートの読売系深夜番組「11PM」に桂小春として準レギュラー出演。藤本さんの直木賞受賞作の映画版「鬼の詩(うた)」では主演した。明治末期の大阪。上方落語家の芸に対する執念と壮絶な人生を熱演し、約45年の親交があった。

 演目は、藤本さんがネタの制作に携わった「曽根崎心中」や「住吉駕籠」など得意の人情噺(ばなし)、お気に入りだった福団治の新作「大人になった寿限無」などが候補。来年1月下旬に親族による藤本さんの「しのぶ会」が予定されており、開催は来春以降になるとみられる。

 今年6月に大阪市内で藤本さんと食事をした際、ある言葉を贈られたという。「これからは肩書を捨てろ。上着に頼らず生身の噺家になって勝負しろ」。藤本さんの“遺言”に接し、福団治は「忘れられません」と神妙な面持ちだった。

 73年の福団治襲名や声帯ポリープの手術、そして77年の手話落語への挑戦など、人生の節目のたびに教えを請うた。パイオニアになった手話落語の屋号「宇宙亭」の名付け親でもある。「恩義がありますから。(追悼落語会は)絶対にやらなアカン」と力を込めていた。

 ◆桂 福団治(かつら・ふくだんじ)本名黒川亮。1940年(昭15)10月26日生まれ、四日市市出身。60年に三代目桂春団治に入門。一春から小春を経て73年に四代目福団冶を襲名。81年、上方お笑い大賞功労賞。

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