ビートルズ50周年「ラブ・ミー・ドゥ」1631人輪唱

[ 2012年10月7日 06:00 ]

東京公演のため羽田空港に到着し、法被姿でファンに手を振るビートルズ=1966年6月

 ザ・ビートルズが5日(日本時間6日)、デビュー丸50年を迎えた。故郷の英リバプールには世界中からファンが集まり、デビュー曲「ラブ・ミー・ドゥ」を1631人で輪唱してギネス記録を樹立。人気映画シリーズ「007」の第1作が50年前に公開された日でもあり、英国内は“二大スター”のダブル記念日に沸いた。

 港町リバプールの波止場ピア・ヘッドに早朝から続々と人が集まり、正午に「ラブ・ミー・ドゥ」の輪唱がスタート。BBC放送によると、1631人が参加し、輪唱参加者数のギネスブック入りを認定された。昨年、米シカゴで映画「フェリスはある朝突然に」の公開25年を記念して劇中歌を897人で輪唱した世界記録を大幅に上回り、参加者からは大歓声が起きた。

 イベントはデビュー50年を祝おうと現地の博物館「ビートルズ・ストーリー」などが呼び掛け、リバプール市も後援。地元の聖歌隊や子供たちのほか、米国、日本、ブラジルなど世界中からファンが集まった。地元の女性は「1631人と一緒に歌えて感動しています」と笑顔。「ビートルズ・ストーリー」の役員は「音楽の歴史に新たな記録が刻まれた」と喜んだ。

 無名時代に出演していた「キャバーンクラブ」もデビュー50年を祝い、1週間の記念演奏イベントを企画。ファンの心には数々の名曲とともに思い出が息づいており、経営者も「栄光の60年代をよみがえらせたい」と語った。

 共同電によると、多数のビートルズの写真を撮影したことで知られる英国出身の写真家、故ロバート・ウィテカー氏の作品を収めたフォトブック「ライフ・ビートルズと共に」も出版された。64年から2年間、メンバーに密着し素顔を撮影。フォトブックには同氏による未公開写真などが収められている。AP通信によると、がんを患っていた同氏は昨年9月、英南部サセックス州で死去。71歳だった。日本では11月に出版される予定。

 ≪日本では映画DVD≫日本では主演映画「マジカル・ミステリー・ツアー」(67年)のDVDとブルーレイが10日に発売。フジテレビが14日深夜1時35分から全編ノーカットで放送する。

 ▽ラブ・ミー・ドゥ 1962年10月5日発売。ドラムスが違う3バージョンが存在。同年6月のオーディション用レコーディングではピート・ベストが担当。その後、ピートが解雇され、9月4日のシングル用レコーディングではリンゴ・スターに代わった。ただ、まだ信頼を得られていなかったため、同11日の再レコーディングではセッション・ドラマーのアンディ・ホワイトが演奏し、リンゴの担当はタンバリンとマラカス。シングル初回盤はリンゴ版が採用されたが、アルバムなどにはアンディ版が収録された。発売当初の英国チャート最高順位は17位。

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2012年10月7日のニュース