美川憲一 ギャラ10万円で高校学祭出演「お金じゃない」

[ 2012年9月23日 06:00 ]

高校生に用意されたという衣装で取材に応じる美川憲一

 所属事務所から独立した演歌歌手美川憲一(66)が22日、都立葛飾野高校(葛飾区)の学園祭に出演した。自身初の高校の学園祭ステージに、生徒や保護者計900人が集まり大盛況。終演後には5日の新事務所設立会見以来、報道陣に初めて対応した。この日のギャラは10万円だったが「お金じゃないのよ。若い人に喜んでもらいたくて来たのよ」と強調した。

 「美川憲一さんコンサート」と毛筆で書かれた看板が掲げられた、手作り感たっぷりの体育館ステージ。美川は客席前方に陣取った保護者らを見るなり「生徒が多いと思ったら、まあジジババの多いこと」。得意の毒舌がサク裂した。

 ギャラの未払いなどが発端となった独立騒動について「ご心配おかけしましたけど、落ち着きました」と報告。「芸能界なんて騒がれるうちが華よ」と笑い飛ばした。出番は約1時間で、代表曲「さそり座の女」や新曲「金の月」など6曲を披露。客席に降りての握手や、じゃんけん大会でサイン入りTシャツをプレゼントするなど生徒と存分に触れ合った。

 初の学園祭出演は、8月に発覚した独立騒動前から決まっていた。保護者にファンがおり、学校側に「美川さんに学園祭に来てほしい」と要望。知人を通じて同校側から出演依頼を受けた。

 都立校の学園祭だけに出演料は高くないが、熱心な誘いに美川も快諾。若者へ演歌の良さを伝えたいという思いもあってステージに立った。

 終演後「いいわねぇ、高校の雰囲気が私に合うわねぇ」と上機嫌。騒動後は「おかげさまでお仕事くださるのよ。捨てる神あれば拾う神があるの」と順調ぶりを明かした。週刊誌の“金欠報道”もあった中、有名歌手としては格安の“日当10万円”のステージにも「気持ちですから。若い人たちに喜んでいただくことが大事。お金うんぬんでは全くありません」と強調した。

 事務所幹部解任騒動の渦中にある小林幸子(58)の新曲が「茨の木」に決まり「私はお金の問題があって“金の月”、向こうはいばらの道があって“茨の木”。いいんじゃないのぉ」とニッコリ。27日に会見を開く小林に「スッキリした明るい会見をやって」とアドバイス。最後に報道陣から「デュエットはいかがですか?“運のツキ”という曲で」と提案されると「おだまり!」と一喝し、最後までしっかり場を盛り上げていた。

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