ロンドン五輪 民放は初の赤字「苦しくなってきているのは事実」

[ 2012年9月20日 17:33 ]

 民放連の井上弘会長は20日の定例記者会見で、ロンドン五輪のテレビ放送をめぐる民放全体の収支が赤字になったことを明らかにした。井上会長は赤字額を明かさなかったが、関係者によると数億円とみられる。

 NHKと民放で構成する「ジャパン・コンソーシアム(JC)」が放送権料を扱うようになった1984年のロサンゼルス五輪以降、五輪放送での赤字は初めて。

 井上会長は赤字の理由として、五輪の放送権料が高騰している点や、時差で深夜の放送が多かった点を挙げた。

 五輪の放送権料はJCが国際オリンピック委員会(IOC)と交渉して契約するが、近年値上がりが続いている。JCはサッカー・ワールドカップ(W杯)の放送権料も扱っており、一昨年の南アフリカ大会でも民放全体では赤字となった。

 井上会長は「今後も放送権料は下がらないだろう。苦しくなってきているのは事実だ」と述べた。

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2012年9月20日のニュース