染五郎「夢に向かって歩いていく世界になってほしいと病室から願っています」

[ 2012年9月15日 16:33 ]

 江戸時代に日本独自の暦づくりに挑んだ安井算哲を描いた映画「天地明察」の初日舞台あいさつが15日、都内で行われ、滝田洋二郎監督や主人公を演じた岡田准一、原作者の冲方丁さんらが登壇した。出演者の一人で、公演中の転落事故でけがをした市川染五郎からのメッセージも披露された。

 算哲と敵対する公家を演じた市川は「多くの方にご覧いただき、安井算哲が天空を見上げるように、日本人全員が上を向いて夢に向かって歩いていく世界になってほしいと病室から願っています」と言葉を寄せた。

 岡田は「未来に向かって進む、周りの助けを感じる、そういう素晴らしさを感じる映画になっていると願います。頑張って生きていきましょう」とあいさつ。滝田監督は「映画はお客さまに育てていただけるもの。まだまだ僕らはたくさん映画を撮るので応援よろしくお願いします。日本映画をよろしく」と締めくくった。

 舞台あいさつに先立ち、撮影に使われた江戸時代の天体観測器具「大渾天儀」が公開された。

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2012年9月15日のニュース