小百合17年ぶりレコーディング 101曲CD発売

[ 2012年9月12日 06:00 ]

17年ぶりにレコーディングした吉永小百合

 女優の吉永小百合(67)がレコードデビュー50周年を記念して自選の100曲を10月3日にビクターから発売する。6枚のCDに収められた永久保存盤。ボーナストラックとして最新主演映画「北のカナリアたち」(監督阪本順治)の劇中歌も収録。17年ぶりのレコーディングで“カナリア”の声を響かせている。

 「吉永小百合ベスト100~いつでも夢を、いつまでも夢を~」と題した記念BOX。1962年のデビューシングル「寒い朝」をはじめ、橋幸夫(69)とのデュエットでレコード大賞に輝いた「いつでも夢を」など自らセレクトした100曲が収録された。

 女優として花を咲かせる一方で、国民栄誉賞を受賞した作曲家吉田正氏の門下生として歌手としても活躍してきた吉永。歌唱楽曲は200を超え、「当時は映画の主題歌も含めて2カ月に1枚ずつレコーディングさせていただき、知らず知らずのうちに凄い数になっていました」と振り返るほどだ。今回は「フラワー・ニッポン」(63年)など初CD化の30曲も収め、足跡がギュッと詰まったお宝ボックスとなった。ジャケットも67年から73年まで発行されたファンクラブ会報用に撮影された秘蔵写真が使われ、サユリストには青春がよみがえる趣向だ。

 ボーナスとして加わるのが「北のカナリアたち」の劇中歌。小さな島の分校の教諭に扮した吉永が6人の生徒たちと歌う「あの青い空のように」だ。8月21日に都内のスタジオで、「しあわせは少し遠くに」以来17年ぶりのレコーディングに臨んだ。

 吉永は「久しぶりだったので緊張しましたが、歌は自分への励ましにもなるし、癒やしにもなります。とにかく歌の好きな子供たち。コミュニケーションを取る意味もあって週に1回は練習を重ねました。“歌の世界って素敵だな”とあらためて子供たちに教えてもらった感じです。皆さんの心に届いてくれると思います」と笑顔で語った。

 ≪夫の死の真相に迫るサスペンス≫ 11月3日公開の「北のカナリアたち」は「告白」などで知られる作家湊かなえさんの原案を映画化。小学校分校の教諭がかつての教え子を訪ね歩くうち、20年前の夫の死の真相が浮き彫りになっていくサスペンス。撮影監督の木村大作氏が北海道利尻・礼文島の大自然をフィルムに焼き付けた。里見浩太朗、宮崎あおい、満島ひかり、森山未來らが共演。

続きを表示

この記事のフォト

2012年9月12日のニュース