市川春猿「滝の白糸」挑戦 ゆかりの金沢で成功祈願

[ 2012年9月11日 09:00 ]

金沢にある水芸人・滝の白糸の像の前で成功を誓う市川春猿

 歌舞伎の人気女形、市川春猿(41)が、11月京都南座の新派公演「滝の白糸」に挑戦することになり、10日、金沢市内にある「滝の白糸像」を訪れ、成功を祈願した。

 「滝の白糸」は、来年生誕140年を迎える泉鏡花原作の新派の当たり狂言。明治の金沢を舞台に女芸人と苦学生の悲恋を描いた名作。鮮やかな水芸を披露する白糸役は水谷八重子ら歴代の名女優が演じてきた。

 大役に挑戦する春猿は「殺人を犯しても愛を貫く白糸は現代にも通じる激しい女性像。メロドラマではない深さを見てほしい」とゆかりの地で熱演を誓っていた。共演は井上恭太ら。

 公演は山田洋次演出の「麦秋」と2本立てで3日から18日まで。

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2012年9月11日のニュース