なかにし氏「実験台になっても」 手術せず最新の陽子線治療選択

[ 2012年9月10日 09:00 ]

がんを克服し10月からコメンテーターに復帰することが分かったなかにし礼氏

 今年3月に食道がんを告白した作詞家で直木賞作家のなかにし礼氏(74)が、がんを克服し、10月1日からテレビ朝日「ワイド!スクランブル」(月~金曜前11・25)のコメンテーターに復帰することが9日、分かった。

 なかにし氏は3月5日の同番組で、休養し治療に専念することを告白したが、休養後、すぐに治療に取りかかれたわけではなかった。27歳と54歳の時に心筋梗塞を患っているため、手術に不安があった。今年7月に発売した著書「人生の教科書」(ワニブックス)で「私の心臓は食道がん手術のようなおおがかりなものには耐えられまい」とし、「現在の日本における“切らずに治すがん治療”の全知全能にかけてみようと決心した」と思いを告白。夫人とネットを使って、治療法を探す様子を記していた。

 関係者によると、放射線治療の一種で、病巣を狙い撃ちして照射できる先進医療「陽子線治療」を見つけ、「私のように、切れない人に光を当てたい。実験台になってもいい」との思いで病院へ。その治療効果で克服しただけに、喜びはひとしお。「仕事を一つ一つ丁寧にやっていきたい」と話しているという。

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