高倉健 数々の“伝説”は「全部タケちゃんの作り話 迷惑してます」

[ 2012年8月22日 06:00 ]

東宝「あなたへ」完成披露試写会舞台あいさつでマイクを額にあてたビートたけし(右)に高倉健(中)、田中裕子(左)も笑顔

 高倉健(81)が6年ぶりに主演した映画「あなたへ」(25日公開、監督降旗康男)の完成披露試写会が21日、都内で開かれた。

 約3000人のスタンディングオベーションに迎えられた高倉は「こんな大勢の人に来ていただき、感動してまぁす」と第一声。06年公開の「単騎、千里を走る。」以来の映画出演に「とっても緊張してます。一生懸命やりました」と、少ない言葉に高揚感をにじませた。

 85年「夜叉」以来の共演となったビートたけし(65)はマイクを額にぶつけたり、背を向けて写真に納まるなどやりたい放題。無料招待のイベントについて「こんなに人が来るなら1人500円でも取れば良かったのに。私の映画ならとっくに破綻」と、こぼして笑いを誘った。

 高倉の真摯(しんし)な演技姿勢を示すエピソードも“キタノ節”で紹介。「撮影現場で座らないから、気を使って共演者も座れない」「冬の現場でもストーブにも当たらない。(だから共演者は)寒い思いをしている。お願いだから帰ってほしい」と続けると、高倉は「訂正します。全部タケちゃんの作り話。迷惑してます」と笑顔で否定して、会場を沸かせた。

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2012年8月22日のニュース